EMCジャパンは6月16日、国内で出荷する予定のデータ保護関連ソフト4製品を発表した。磁気テープ装置やディスクアレイ装置などのバックアップ/リカバリ(復旧)を一元的に管理するソフト「EMC NetWorker」、他社製品を含む複数のバックアップソフトを一元管理しレポートする「EMC Backup Adviser」、EMC製のシステムレプリケーション(複製)製品を管理する「EMC Replication Manager」、ある時点のシステム状態をユーザーが任意に選択してその時の状態に戻せるようにする「RecoverPoint」である。

 出荷時期は、「Backup Adviserについては近々を予定、ほかの3製品については現在ローカライゼーションを進めている段階で未定」(EMCジャパンの安藤秀樹執行役員EMCソフトウェアグループ本部長)としている。

 EMCは、データ保護の中でもリカバリマネジメントに焦点を当てる戦略を打ち出しており、新製品はこの戦略の一環で提供する。システムのデータ保護を実現するにはバックアップ方式やレプリケーション(複製)方式など複数のやり方がある。米EMCのコリン・ベイリーEMCソフトウェアグループ ソリューション&マーケティングディレクターは、「従来は複数方式のソフト製品を個別に提供してきたが、今後はリカバリの観点で統合して提供する」と語る。

 システムのバックアップなどストレージ管理は複雑化している。「大量のデータを業務の重要性に合わせてリカバリしなければならないが、それを実現できる新たな技術が活用できるようになった。リカバリを含めストレージ管理にかかわる技術・製品を密に連携できるようにする」(ベイリーディレクター)。

【訂正と追加情報】 本文中のコメントに、「Backup Adviserについては近々を予定、ほかの3製品については現在ローカライゼーションを進めている段階で未定」とありますが、その後EMCジャパンから、「EMC NetWorker」と「EMC Replication Manager」はすでに出荷中で、「EMC Backup Adviser」は今秋、「EMC RecoverPoint」は来春出荷予定であるとの説明がありました。訂正して補足させていただきます。