船井電機グループのネットワーク・インテグレータであるユーエフネットは6月15日,インターネット接続事業者を限定しないIP電話サービス「FUNAI G-LEX」を開始すると発表した。同サービスのユーザー同士であれば通話料は無料。追加料金を支払えば,050番号による発着信も可能である。初年度で30万人,3年後に500万人のユーザー獲得を目指す。

 G-LEXでは,ユーザーが市販やフリーのIP電話機/ソフトフォンなどを使い,インターネットを介して同社のSIPサーバーに接続する形を採る。固定電話や携帯電話,PHSへの発着信は,ゲートウエイを介してフュージョン・コミュニケーションズのIP電話網に接続することで実現している。SIPの相互接続を確認できているものは,「SJphone」と「X Lite」と呼ぶ二つのフリーのソフトフォン。他のソフトフォンやIP電話機に関しても,相互接続を確認できたものは順次ホームページで公開していく。

 G-LEXのメニューは,「Lite」と「Personal」の2種類。Liteは,初期費用と基本料金が不要のサービス。ユーザー同士は8桁のSIP IDを利用して無料で通話できる。端末が起動していない場合は録音メッセージをメールで転送することが可能。現時点では固定や携帯電話,PHSへの発着信ができないが,7月に着信,12月に発信の機能も追加する予定である。

 Personalは,050番号による発着信が可能な有料サービス。初期費用は1050円,基本料金は月額525円である。Liteの機能に加え,留守番センターでメッセージを保管/確認する機能(1件当たり最長90秒まで,最大60件までのメッセージを保管),通話転送機能なども提供する。通話料は,一般加入電話あてが3分8.4円,携帯電話あてが1分16.8円,PHSあてが1分12.6円(通話料とは別に1通話ごとに10.5円を加算)。