モバイル・テクニカは,ファイル・サーバー上にある個々のファイルのアクセス権限を管理することで情報漏えいを防ぐソフト「DataClasys」の新版を2006年7月末に出荷する。価格は1ユーザーあたり1万5000円(税別)で,最小構成は30ユーザー45万円(税別)。

 DataClasysは,ファイル・サーバー上で動作するモジュールや,ファイル・サーバーを遠隔マウントして利用するクライアント機上で動作するモジュールなど,複数のモジュールで構成するアクセス権限管理ソフトである。モジュールが稼働するファイル・サーバーは,Windows 2000 Server以降またはRed Hat Enterprise Linux ES4,ファイルにアクセスするクライアントはWindows 2000 Professional以降。

 機能は大きく2つある。(1)ファイル・システムのマウントや個々のファイルに対するアクセスに関して,ユーザー権限によるアクセス制御を実施する。アクセス権限は,暗号化,復号化,消去,閲覧,更新,コピー&ペースト,印刷,の7種類を用意した。これらの権限とユーザーを関連付けて管理する機能を持つ。

 もう1つの機能は,(2)クライアント機から,ファイル・サーバー上のファイルを暗号化・復号化できるようにするというもの。ファイル・サーバー上の暗号化ファイルをクライアント機が読む際に,ネットワーク上には復号後のデータは流れない仕組みである。

 新版では,フォルダに暗号化の属性を付けられるようにした。該当するフォルダにファイルを書き込むと,自動的に暗号化される仕組みである。