サン・マイクロシステムズは6月13日、アプリケーション・サーバーの最新製品「Sun Java System Application Server Platform Edition 9.0日本語版」の無償提供を開始した。Javaを用いた企業アプリケーション向けの技術「Java Enterprise Edition 5(Java EE 5)」に対応している。

 Java EE 5は6月に米サンフランシスコで開催された2006JavaOne Conferenceで正式発表になったばかりのもの。EJB(Enterprise JavaBeans)3.0や、JSF(JavaServer Faces)1.2などに対応し、従来のJ2EE(Java2 Enterprise Edition)に比べ、開発生産性を向上させている。またSOA(サービス指向アーキテクチャ)に対応するためWebサービス関連の規約を取り込んだ「Web Services Developer Pack 2.0」などを標準で備えている。またJavaで実装したデータベース管理システム「Java DB」も付属する。

 アプリケーション・サーバー本体は、オープンソース・ソフトとして開発してきた「Glassfish」プロジェクトの成果を取り込んだもので、開発および運用とも無償で利用できる。別途有償のサポート・サービスを提供する。