名古屋銀行は6月12日、ATMからの不正出金や不正口座の利用などを監視する「異常取引・不正口座検知モニタリングシステム」を導入すると発表した。同システムは、同行とNECが共同で開発。ATMやインターネット・バンキング、営業店などを経由した取引を監視し、異常を検知することができる。また、新システムにより、従来は翌営業日に調査していた取引を取引発生当日に調査できるようになるという。導入は今年9月頃になる予定だ。

 なお、NECは同システムを「アカウントプロテクター」という製品名で販売する。製品は以下の三つのプログラムを組み合わせて利用する。(1)取引金額や回数、時間帯、場所などの項目を組み合わせたパターンを基に、異常な取引や口座の不正利用を検知する「標準ルールエンジン」、(2)顧客ごとの取引行動の特性を蓄積し、異常な取引を検知する「顧客異常行動検出エンジン」、(3)過去の取引から不正パターンを分析・学習し、異常を検出・判定する「ツリー&ニューロモデルエンジン」。3年間で30システムの販売を見込んでいる。