シマンテックは2006年6月12日、遠隔地のパソコンを手元のパソコンで操作するソフト「pcAnywhere 12.0」(2006年5月発売)用のオプションソフト「pcAnywhere Access Server 1.0」を発表した。6月13日から販売する。

 pcAnywher 12.0は操作元と操作対象の両方のパソコンにインストールして利用する。pcAnywhere Access Serverを搭載するサーバーは、操作元と操作対象パソコンの間に設置する。pcAnywhere 12.0をインストールしてある操作対象パソコンを束ねるので、操作元パソコンから見るとプロキシーサーバーのように動作する。

 pcAnywhere Access Serverを使えば、操作対象パソコンを1台ごとにIPアドレスなどで指定する手間を減らせる。操作元のパソコンからpcAnywhere Access Serverに接続すると、操作対象となるパソコンがグループごとに表示される。ここで、操作対象パソコンを選択すると、操作元と操作対象のパソコンが接続されてpcAnywhere 12.0から操作できるようになる。ユーザーサポート部門などのように操作対象パソコン数が多い用途に向く。複数の操作元パソコンから同時に使うことができる。最大500台までのpcAnywhere 12.0搭載パソコンを管理でき、30台のパソコンまで同時接続できる。

 また、ファイアウオール越しにパソコンを操作する場合、ファイアウオールにはpcAnywhere Access Serverが操作元パソコンと通信できるようにさえ設定すればよい。パソコン1台ごとに通信できるように設定する必要がない。

 pcAnywhere 12.0で搭載された「Gatewayオプション」との違いは同時接続できるパソコン台数が5台までという点と、操作対象パソコンをグループ化して管理できる点である。

 価格は1380円/台(操作対象パソコンが10~24台までの場合)である。