日立製作所は6月8日、マイクロソフトのExchange/Outlookユーザーを対象にした情報漏洩防止ソフトを6月12日から販売すると発表した。

 新製品「メール割符 for Exchange Server」は、メールの本文や添付ファイルを暗号化し、自動的に複数に分割して送受信するためのソフト。マイクロソフトのグループウエア「Exchange Server」と、クライアント・ソフト「Outlook」を組み合わせた環境で利用する。分割したファイルがそろわない限り、元の文書には復元できないため、メール割符を内蔵した専用USBメモリーを装着したクライアント・パソコン間でのみ、メールや添付ファイルを閲覧できる。エンドユーザーはOutlookのボタンを操作するだけで、割符ソフトの存在を意識することはない。

 Windows Serverのディレクトリ機能「Active Directory」を利用すれば、メール割符ソフトの使用制限の設定などを一元管理することができる。

 メール割符 for Exchange Serverの価格は、256メガバイトの専用USBメモリー込みで1クライアント当たり2万6250円から。ほかに、年間保守費用がかかる。