ターボリナックスは2006年6月8日,株式交換によりLinux関連企業のレーザーファイブを100%子会社化すると発表した。

 レーザーファイブは組み込みLinuxに特化したLinux関連企業。レーザーファイブの母体となった五橋研究所は1993年5月にCD-ROMショップ「LASER5」を池袋にオープンし,同年11月に国内のコミュニティの協力により日本で初の商用ディストリビューション「日本語Linux+JE」を制作した。その後米Red Hat社とパートナ契約を結び,「日本語redhat Linux 5.2」などを発売した。

 この五橋研究所のOS事業部がレーザーファイブとして1999年8月に独立,Red Hatとの契約解消を契機に,「LASER5 exp Linux 7.2 デラックス」などの自社ブランドのLinuxディストリビューションを販売していた。2006年現在では組み込みLinuxに特化し,例えばハードディスク・レコーダ用の組み込みLinuxなどを開発している。

 ターボリナックスは今年4月25日にもスクリプト言語PHPの開発関連ツールを販売するゼンド・ジャパンの買収を完了したばかりである。今回レーザーファイブを買収したことにより,OS事業の組み込み市場への拡大を推進していく。