写真 Sophos Anti-Virus for Windowsの画面
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 英ソフォスは6月7日,法人向けセキュリティ・ソリューションを強化すると発表した。ウイルス対策ソフト「Sophos Anti-Virus for Windows」と統合管理ツール「Sophos Enterprise Console」の機能を強化し,パーソナル・ファイアウォールの新製品「Sophos Client Firewall」を投入する。同日から出荷を開始した。

 Sophos Anti-Virus for Windowsの新版では,アドウエアやスパイウエア,P2P(peer to peer)のファイル共有アプリケーション,リモート・コントロール・ソフトなどを「PUA」(potentially unwanted application,不要と思われるアプリケーション)として検知し,隔離または削除できるようにした。これまでは,外部に情報を送信する怪しいアプリケーションでも「アプリケーションの使用許諾条件などにその旨が記載されている場合は,勝手にブロックするわけにはいかない」(ソフォスのアラン・ブロデリック社長)という問題があった。この機能を利用すれば,企業の管理者がそのアプリケーションの必要性を判断して確実に隔離・削除できる。対応するファイル共有アプリケーションは,Winny,KaZaA,iMesh,eDonkeyなど。このほか,シスコシステムズの検疫ソリューション「NAC」(network admission control)との連携機能なども強化した。

 今回新たに投入したパーソナル・ファイアウォールのSophos Client Firewallは,ステートフル・インスペクション方式のパケット・フィルタリング機能,アプリケーションによる通信を監視/ブロックする機能,ポート・スキャンの防御機能などを備える。

 両製品は,Sophos Enterprise Consoleを使って集中管理できる。Sophos Anti-Virus for Windowsの価格は,1ユーザー当たり4158円。Sophos Client Firewallとセットにした場合は1ユーザー当たり4998円(いずれもユーザーが100人以下の場合で,1年間のライセンス料)。Enterprise Consoleのライセンス料はSophos Anti-Virus for Windowsに含まれている。