左がE61,右がE60。中央は同じEシリーズのE70(発売未定)
左がE61,右がE60。中央は同じEシリーズのE70(発売未定)
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 千葉市の幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2006」で,ノキア・ジャパンは6月7日に発表したばかりの無線LAN機能を備えた第3世代(3G)携帯電話を出展している。企業ユーザーを主な対象とした「Nokia E60」と「Nokia E61」で,2006年秋以降に発売を予定している。

 E60はストレート・タイプ,E61は同じくストレート・タイプだがテン・キーの代わりにQWERTY配列のフルキーボードを備える。携帯電話としては,3G(W-CDMA)とGSMに対応する。無線LAN,Bluetooth,赤外線通信による通信が可能である。ノキアが発売するのは,「スタンダード・バージョン」と呼ぶ製品で,携帯電話事業者が発売する製品とは異なる。各事業者が提供する電話番号情報などを書き込んだSIMカードを挿せば,自由に当該事業者のサービスを利用できる。

 E60/E61は無線LANを経由した音声通話やデータ通信が可能。Interopのノキア・ブースでは,この機能を使ったソリューションが複数展示されている。シスコ・システムズと日本アバイアは無線LANによる内線通話ソリューションを展示。E60/E61をベースにした端末を今秋以降発売する予定のボーダフォンも,モバイル・セントレックス・サービス「Vodafone Mobile Office」と無線LANによる内線を組み合わせたソリューションをパネル展示している。また富士通は無線LANを使ったプッシュ・ツー・トークにより,音声だけでなく各種データを同報するソリューションを紹介。フィンランドNokia傘下のインテリシンクは,サーバーとのデータ同期/セキュリティ・ソリューションを展示している。