日立電線は6月6日、同社のオールインワンIP-PBX「AquaVocal」を核に、NTTドコモのFOMA/無線LANデュアル端末「N900iL」を利用できる「中小規模オフィス向けソリューションパッケージ」を開発、6月7日に発売すると発表した。無線LANアクセス・ポイントやイーサネット・スイッチなど、N900iLを利用するうえで必要となる機器がパッケージに含まれている。

 AquaVocal はユーザー数が200以内を対象にしたIP-PBXで、中小規模のオフィスや、大企業の支店、営業所向けに販売している。PSTN(Public Switching Telephone Network)ゲートウエイ機能、アナログ電話を収容する機能、PPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet)機能など、IP電話システムを導入する際に必要となる一連の機能を備えている。日立電線では、このAquaVocalとN900iLとの連携を確認できることを確認した。

 中小規模オフィス向けソリューションパッケージは、20、50、100といったユーザー数に応じてパッケージ化されている。パッケージに含まれるのは、AquaVocal、ユーザー数に応じたライセンス、日立電線製イーサネット・スイッチ「Apresia」 、アルバワイヤレスネットワークスの無線LANアクセス・ポイント、それと電話機である。電話機は、N900iL、日立電線製無線IP電話機「WirelessIP5000」、サクサの固定IP電話機から選択できる。

 パッケージの価格は、N900iLを30台、無線IP電話機「WirelessIP5000」を30台、固定電話機を40台、無線LANアクセス・ポイントを4台とした構成で、100ユーザー向けが400万円など。日立インフォネット、日立モバイルを通じて販売する。