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 レゴジャパンは6月6日,レゴブロックで組み立てるプログラミング可能なロボット・トイの新版「レゴマインドストームNXT」を発表した。新版の最大の特徴は,2足歩行型ロボットの作成が可能になったこと(写真)。マインドストームの本体である「NXT」(小型コンピュータ)に32ビット・プロセサ(従来のRCXは8ビット)を搭載して処理性能を向上したほか,サウンドと超音波の二つのセンサーを加え,サーボモーターも三つに増やした。これにより,音楽に合わせて踊るロボットなどを作成できる。一般販売用の「レゴマインドストームNXT」(4万2000円,税込)は2006年10月出荷開始。ただし,学校などの教育機関向け製品は2006年9月から出荷開始する。

 レゴマインドストームは1998年に,米マサチューセッツ工科大学(MIT)とレゴ社(デンマーク)との提携により開発されたインテリジェント・トイ。本体である小型コンピュータとレゴブロックを組み合わせて作成したオリジナルのロボットに対して,パソコンで作成したプログラムをダウンロードすることで,自律型ロボットを作れる。プログラムは,目的別のアイコンを処理フローに沿って並べるだけなので子供でも直感的に作成できる。現在,世界中の2万5000以上の教育機関で科学/技術の教材として使われているという。

 新版のNXTでは,前述のようにハードウエアの性能を向上すると同時に,プログラム作成用ソフトも改善した。従来400以上あったアイコンを40個に減らすことでインタフェースがよりシンプルになり,プログラミングがわかりやすくなった。Windowsに加えて,Mac OS Xに対応した点も新しい。ただし,一般用と教育機関向け製品では内容が少し異なる。詳細についてはレゴジャパンのWebサイトを参照してほしい。