リクルートは6月5日、同社が提供するWeb APIを使って開発するプログラムの優劣を競うコンテスト「Sun×RECRUIT Mash up Award」を、サン・マイクロシステムズと共同で開始した。最優秀賞には50万円が授与される。

 プログラムの開発には、公開されたWebシステムのサービス(Web API)を組み合わせて新たなサービスを作る“マッシュアップ”の技法を用いる。リクルートが提供するWeb APIは、4種類。(1)中古自動車売買情報サービスの「カーセンサーラボ.net API」、(2)不動産売買や住宅情報サービスの「Smatch API」、(3)国内旅行情報サービの「じゃらんnet API」、(4)アルバイト情報サービスの「フロムエー・ナビ API」。コンテストは、これらのうち一つ以上用いることが条件になる。

 審査は、「これまでにない新たな情報サービス」、「一般生活者にとって実用的なもの」などの観点で評価される。また、サン製のツールを開発に利用することが、審査時の加点条件になる。ツールには、NetBeansやSun Java Studioなどがある。

 リクルートはこのコンテストで、Web APIを初めて公開した。Web APIの公開とコンテストの目的について「自分たちだけで新たなサービスを考えるのには限界がある。世間一般のプログラマの視点など新しい考えや知識をビジネスに取り込んでいきたい」(同社広報)という。優秀な作品は、同社のサービスとしての採用を検討する意向だ。

 締め切りは7月31日で、審査は8月上旬。最優秀賞のほか、優秀賞と部門賞には各10万円、サン・マイクロシステムズ賞としてサン製ワークステーション1台とマウス30個が与えられる。