米クリアキューブ・テクノロジーのケン・ノッツ シニア・テクノロジスト
米クリアキューブ・テクノロジーのケン・ノッツ シニア・テクノロジスト
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 「企業のシステム管理者は、クライアント・パソコンの管理に追われてしまっている。電話と同じように、設定などの管理のほとんどをセンター側で実施できるような体制が望まれている」。シンクライアント端末を販売する米クリアキューブ・テクノロジーのケン・ノッツ シニア・テクノロジスト(写真)は、こう語る。

 そうした形態を実現する一つの方法としてクリアキューブと日本IBMは、6月から、仮想化技術を活用した「シンクライアント・ソリューション」を提供し始めた。クリアキューブのシンクライアント端末「I/Port」と日本IBMのブレード型サーバー「Blade Center」を組み合わせ、米VMWareのサーバー仮想化ソフトやIBM製負荷分散ソフト「Grid Center」などを用いる。「ブレード型サーバー1台で、最大14クライアントまで利用可能」(ノッツ氏)という。

 ノッツ氏によれば「米国では、すでに金融機関や医療機関を中心に導入が進んでいる。約2万クライアントを導入した金融機関の事例もある。その導入事例では運用コストを最大40%も削減できている」という。