URLフィルタリング製品の開発やURLデータベースの配信などを手がけるネットスターは5月31日,2005年中に同社リサーチ・センターが確認したワンクリック詐欺サイトの数は,2004年のおよそ7倍に達したことを明らかにした。具体的なサイト数については未公表だが,「2004年は数百程度だったが,2005年には1000以上になった」(ネットスター)とする。

 また,1つのサイトには複数のワンクリック詐欺ページ(URL)が用意されているので,ページ数(URL数)でカウントすると「1万を超えている」(ネットスター)。こういったURLは,不特定多数に向けたメール(迷惑メール)やブログ上のトラックバックなどを通じて配信され,ユーザーを詐欺サイトへ誘導するという。

 ネットスターは同日,家庭でインターネットを利用する小学生・中学生の子どもを持つ保護者を対象に実施したアンケート結果も公表した。それによると,「子どものインターネット利用において,どのようなサイトを閲覧することが心配か」という設問に対して,最も多かった回答が「ワンクリック詐欺サイトやフィッシング詐欺サイト」(82.2%)だったという。同社ではこの結果を,詐欺サイトが急増している現状を反映したものであるとする。

 次いで多かったのが,「スパイウエアやウイルスをダウンロードさせるサイト」(74.2%),「アダルト・サイト」(66.5%),「出会い系サイト」(60.1%)だった(複数回答)。アンケートの有効回答数は516件。インターネット上で2006年3月30日と3月31日の2日にわたって実施した。

◎参考資料
ネットスター,ワンクリック詐欺サイトの登録数が前年比7倍に(プレスリリース)