ニフティは2006年6月1日から、インターネット接続サービス「@nifty」の会員向けに提供している電子メールサービスにおいて、メールサービスの利用料金を実質値下げする。契約プランにより価格体系は異なるが、追加料金を支払うことなく利用できる「標準メールボックス容量」を増やすほか、標準容量を超過した分の追加料金を値下げする(発表資料1)。

 ADSL契約、CATV(ケーブルテレビ)契約、または月額固定料金制のダイヤルアップ契約「無制限コース」のユーザーは、標準メールボックス容量が従来の20MBから100MBへ増える。従来は光ファイバー契約のユーザーのみ、標準容量が100MBだった。「テレコミ10コース」「デイタイムプラスコース」など、従量課金制のダイヤルアップ契約のユーザーは、従来の20MBの標準メールボックス容量を据え置く。

 また、すべての契約プランにおいて、容量超過時の追加料金を引き下げる。標準容量を超えるメールボックス容量を使用するには、5MB追加ごとに月額210円の追加料金が必要だったが、6月1日以降は300MBまでが月額525円、2GBまでが月額2100円とする。

 メールサービス以外に、データ保管サービス「マイキャビ」とホームページ用ディスクスペース提供サービス「アット・ホームページ」でも同様に、標準容量の増強と追加料金の引き下げを実施する。

 なお同社では、従来提供していた「~@niftyserve.or.jp」というドメイン名を用いたメールアドレスの利用を、5月31日をもって終了する。6月1日以降、ユーザーは旧ドメイン名からメールの送信ができなくなるほか、旧ドメイン名での受信もできなくなる(旧ドメイン名あてのメールはエラーとなり、送信者にエラーメールが返送される)。旧ドメインのユーザーに対し同社は、6月1日以降は現行のドメインである「~@nifty.com」へ切り替えて利用するよう呼びかけている(発表資料2)。