日本ヒューレット・パッカード(HP)は6月1日から、日本版SOX法の準備作業を支援するコンサルティング・サービス「ITIL道場-SOX法対応シミュレーション・ワークショップ」を開始する。四つの講義とワークショップから成る。2日間の日程で100万円から。

 講義は企業のIT部門を対象にしたもの。「ITIL(ITインフラストラクチャ・ライブラリ)に則ってIT業務を構築・運用していた結果、SOX法の準備作業を大幅に省けた」(日本HP)という米HPの事例を基に、日本版SOX法のIT全般統制への対策をITILに対応づけて、日本HPのコンサルタントが解説する。

 具体的には、(1)SOX法が本来求める「投資家の保護」がなぜITに関係するかを解説する「SOX法の概要」、(2)SOX法が準拠する内部統制のフレームワーク「COSO(the Committee of Sponsoring Organization of the Treadway Commission)」について解説する「COSO概要」、(3)米国SOX法と日本版SOX法とを比較する「日本での状況」、(4)米国HP自らがITILを導入した事例を基に、実際に使ったコントロール・マトリクスなどを紹介する「米国HPの事例」----である。ワークショップは、「変更・可用性管理」をテーマに、IT部門のSOX法対応準備作業や監査の疑似体験、ならびにSOX法対応のための課題リスト作成などを実施するという。