総務省は2006年5月30日,2005年8月に策定した「各種電波利用機器の電波が植込み型医用機器へ及ぼす影響を防止するための指針」について,第3世代移動通信(3G)サービス用の携帯電話機を使う実験を行った結果,同指針の内容が妥当であることを確認したと発表した。同指針では具体的には,「携帯電話機を植込み型心臓ペースメーカー装着部位から22cm程度以上離すこと」といった規定があった。今回は,植込み型心臓ペースメーカー30機種と800MHz帯のW-CDMA方式に対応する携帯電話機1機種(電波の放射強度が最も高い機種)などを使って実験を行い,この規定で問題ないことを確認した。なお,携帯電話機と心臓ペースメーカーの距離が3cmの場合は,ペースメーカーの動作に不具合が生じることが確認された。