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 eラーニング・ソフトの開発・販売を手がけるシステム・テクノロジー・アイは5月29日、eラーニング用ソフトの新版「i Study NX」を6月30日から提供すると発表した。

 i Study NXは、システム・テクノロジー・アイが提供するeラーニングのコンテンツの動作に必要なクライアント上の実行環境ソフト。今回、アドビ システムズの「Macromedia Flash」を用いてユーザー・インタフェースを改善した。「ユーザーの使い勝手向上を目指した。より臨場感のあるコンテンツで学習できるようになる」と松岡秀紀社長は説明する。

 前版のクライアント・ソフトはCD-ROMで配布していたが、i Study NXはインターネットからダウンロードできる。また2006年8月からは、システム・テクノロジー・アイが企業向けに提供するLMS(ラーニング・マネジメント・システム)ソフト「i Study Enterprise」と受講履歴の同期も可能になる。受講履歴を共有できることで、「企業内で作成したeラーニングのコンテンツをi Study NXで展開できるようになる」(松岡社長)という。

 システム・テクノロジー・アイは、i Study NX上で動作するコンテンツの第一弾として、「i Study NX for 星野仙一式リーダーシップ」を6月30日から提供する(写真)。プロ野球阪神タイガースでシニア・ディレクターを務める星野仙一氏が出演し、主に学生や社会人1~4年目向けの若手を対象にリーダーシップのあり方を説くコンテンツ。「PART1:リーダーに必要な4つの条件」、「PART2:ケーススタディ」の2部で構成する。2部のケーススタディでは10ケースについて、2択形式の問題とそれに対する解説を用意。利用者が回答を選択すると、解説編の内容が変わるようになっている。

 i Study NX for 星野仙一式リーダーシップの価格は、PCからダウンロードするWeb版、CD-ROM版ともに一般向けが8400円。アカデミック・ライセンスが4200円。企業向けに6カ月間、無制限で利用できるライセンスは315万円。7月からは、i Study NX for 星野仙一式リーダーシップをiPod向けに編集したiPod版も提供する。iPod版の価格は未定。松岡社長は、「一般的に親しまれている星野氏のコンテンツの投入で、i Study NXを広めるきっかけにしたい」と強調する。システム・テクノロジー・アイは、2007年6月までにi Study NX上で動作するコンテンツを600種類用意する予定だ。