NECは5月26日、7月3日付けで設立予定のISP事業子会社、NECビッグローブの社長に、鈴木俊一取締役が就任すると発表した。当初、NECビッグローブ社長には片山徹NEC執行役員専務が就任する予定だったが、同氏は6月23日付でNECフィールディング社長に就任すると変更。NECビッグローブ社長の人選が課題になっていた。

 NECビッグローブの社長人事を変更したことについてNECは、「NECフィールディングの社長交代人事を考慮したため」と説明する。これまでパソコン事業を統括してきた片山氏の経歴などを考慮し、NECフィールディング社長への就任が適任と考えたという。

 一方の鈴木氏はこれまで、主に海外も含めたグループ会社の経営を統括してきた。NECビッグローブの経営に、その手腕を生かすことができるという。同氏は1945年生まれの61歳、NECの取締役も兼任する。

 4月26日には、SI事業子会社であるNECネクサソリューションズとNECネッツエスアイの社長交代も発表済み。また5月26日には、ビジネスネットワーク事業部が担当してきたPBXなどの通信機器事業を7月1日付けで分割し、同社の100%子会社、NECインフロンティアに統合すると発表した。約200人の事業部員がNECインフロンティアに出向する。

 NEC社長に4月1日付けで就任した矢野薫氏の下、子会社を含めた新体制の確立を急いでいるとみられる。