ネットエージェントは,同社のセキュリティ製品「OnePointWall」に,ファイル共有ソフト「Share(シャレ/シェア)」の通信をブロックする機能を追加する。同社が5月25日に明らかにしたもの。Shareの通信をブロックするためのエンジンは,OnePointWallのアップデート機能を通じて6月中旬から提供する予定。

 OnePointWallとは,特定のアプリケーション(例えば,WinnyやWinMX,SoftEther,Skype)による通信や,特定のサイト(例えば,匿名掲示板)へのアクセスなどをブロックするセキュリティ・ソフト(関連記事:「WinnyやSoftEtherなどをまとめてブロック」)。同社が提供する新たなエンジン(ルール)を適用することで,ブロックできるアプリケーションの種類などを随時増やせる。

 ネットエージェントは今回,Shareの暗号を解読して通信をブロックすることに成功したことを発表。併せて,OnePointWallにShareをブロックするエンジンを提供することを明らかにした。OnePointWallのユーザーは,同エンジンを無償で利用できる。

 同社では,「Shareによる情報漏洩は2006年4月ごろから社会問題になっているが,Winnyと比べると認知度が低いために,企業や組織の対応が遅れている」としている。

◎参考資料
Shareの暗号を解読しブロックするファイヤウォールエンジンを提供(プレスリリース)