ネットエージェントは5月25日,ファイル交換ソフト「Share」が利用する暗号通信の解読に成功したと発表した。この成果を利用し,6月中旬から同社のファイアウォール「One Point Wall」にShareの通信遮断機能を追加する予定である。

 One Point Wallは,既に「Winny」や「WinMX」など他のファイル交換ソフトの通信を遮断する機能も備えている。企業は情報漏えい対策を強化できる。価格は9万8000円(社内LANに接続するデバイスが30台まで)から。

 Shareは「シェア」や「シャレ」と呼ばれ,Winnyと同様にユーザー同士がファイルを交換できるソフト。Winnyより匿名性が高いとされ,ユーザーが増えているという。しかし,Shareを狙った暴露ウイルスが既に登場しており,毎日新聞社,防衛庁,薬局チェーンのコクミンなどで情報漏えい事故が起こっている。