Mac OS上で動作するデータ復元ソフト「Data Rescue II」日本語版
Mac OS上で動作するデータ復元ソフト「Data Rescue II」日本語版
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 米アイギークは2006年5月24日、Mac OS上で動作するデータ復元ソフト「Data Rescue II」日本語版を2006年7月7日に販売開始すると発表した。保存したファイルのメタデータを復元できなくても、実データの断片から元のファイルを復元できるのが特徴。

 Data Rescue IIはファイルの位置情報(アロケーションテーブル)が失われた場合に、位置情報を復元する機能に加えて、位置情報が失われた状態でも、実際のデータが記録されているセクターから情報を直接読み出す機能を持つ。これにより、ヘッダー部を検出できたファイルについては、ディスク上に散らばったデータをつなぎ合わせて復元する。現在は約150のファイル形式に対応しており、今後も対応形式を増やしていく予定。

 ファイルシステムを修復する機能はないが、修復時に復元可能な情報を失う危険がないため、障害が発生したドライブの状態を悪化させることはない。ただし、データの復元にはトラブルが出ているドライブとは別に、外付けドライブなど、復元ファイルを保存する別ドライブ(物理ドライブ)が必要。

 対応するファイルシステムはHFSおよびHFS+。Data Rescue IIを動作させるにはCPUにPowerPC G3、同G4、同G5を搭載したPower Macもしくはインテルマックが必要。インストール先のOSはMac OS X 10.2以降が必要だが、パッケージには起動可能なCD-ROM(PowerPC用およびインテルマック用に1枚ずつ)が付属するため、必ずしも動作させるパソコンのOSが10.2以降でなくてもかまわない。

 価格は個人ユーザー向けのパッケージが1万5750円。法人向けのサイトライセンスである「ITライセンス版」が2万9400円。