調査会社のノーク・リサーチは5月23日,中堅・中小企業におけるサーバーOS実態調査の結果を発表した。この調査では,中堅・中小企業にメインのサーバーOSを質問している。調査結果によると,利用シェアが最も高かったサーバーOSはWindows 2000の39.2%。Windows 2003の25.9%,Windows NTの18.8%がこれに続いており,8割以上の中堅・中小企業がメインのサーバーOSにWindowsを利用していることが明らかになった。

 これに対し,メインのサーバーOSにLinuxを使用している中堅・中小企業は5.5%にとどまる。ノーク・リサーチによると「この3年間の調査結果を見る限り,Linuxのシェアにはほとんど変化がなく,むしろ漸減傾向」という結果になった。

 ただし,複数台のサーバーを利用している場合に「1台でもLinuxをサーバーOSに使用している」企業の比率は15.5%にまで増える。Linuxの用途はメール/Webサーバー(64.8%),データベース・サーバー(34.4%),ファイアウォール(26.0%),業務サーバー(21.6%)など。

 今後のLinuxの導入予定については,59.2%の企業が「使うつもりがない」と回答している。その理由は「社内で分かる人がいない(58.5%)」が最も多かった。

 調査の実施時期は2006年2月から4月。全国4000社の中堅・中小企業(売上5億円以上500億円未満)に調査アンケートを郵送し,うち931社から有効回答を得ている。