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「AdobeとMacromediaは合併前から製品統合について話し合っていた」,米AdobeのFlash製品担当者

2006/05/24
大森 敏行=日経ソフトウエア
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 「米Adobe Systemsと米Macromediaは,合併の1年前から製品統合の調査を行っていた」。こう語るのは米Adobe SystemsのSenior Product Manager,FlashであるMike Downey氏(写真)。AdobeがMacromediaを買収すると発表したのは2005年4月だが,合併が最終段階に入る前に製品統合チームはすでに存在し,「合併時には(担当者同士が)知り合いだった」(Downey氏)という。

 両社の製品は,どちらもプロのクリエータを主な対象にしており,なおかつ補完関係がある。これが,AdobeとMacromediaが合併した理由であり,早期から製品統合チームが組織された理由でもある。具体的に製品がシームレスに統合されるのは,2007年前半に発売予定の次期Creative Suiteから。現在のCreative Suiteは,PhotoshopやIllustratorといったAdobeの製品とFlash ProfessionalをはじめとするMacromediaの製品がただ同梱されているに過ぎない。一方,次期Creative Suiteでは,PhotoshopやIllustratorとFlashとの間でシームレスな編集が行えるようになるという。

 Downey氏は,2006年夏にリリースする予定のFlash Player 9とFlex 2.0の特徴についても説明した。FlexはFlashを使ったリッチクライアントを実現するためのサーバー・ソフトウエアである。

 これら二つの新しいソフトに共通しているのは2点。まずAVM2という新しいActionScript仮想マシン(AVM,スクリプト実行エンジンに相当)を採用したこと。今までのAVMより10倍以上高速にコードを実行できるようになるという。2点目が,ActionScript 3という新しいスクリプト言語を採用したこと。ECMAScript 4準拠であり,JavaScriptや従来のActionScriptを知っている人にとって学びやすいという。

 ActionScript 3の主な特徴は四つ。まず「Runtime Exceptions」。従来のActionScript 2.0ではランタイム・エラーが発生しても何も起こらなかった。一方,3.0では例外が上がるようになるため,エラー時のデバッグがしやすくなる。二つ目が「Event Delegation」。今まではオブジェクトによってイベントのハンドルの仕方が異なっていたが,3.0ではオブジェクトの種類によらず統一された。三つ目が「ECMAScript for XML(E4X)」。これによりActionScriptの中にXMLを直接記述して処理できるようになる。四つ目が「Regular Expressions(正規表現)」。PerlやRubyなどでよく使われている文字列処理のための機能だ。採用理由は「ユーザーから何年間も要望されていた」(Downey氏)からだという。

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