Crystal Xcelsius
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 日本ビジネスオブジェクツは,動画再生ソフトである米Adobe Systemsの「Macromedia Flash」を用いてMicrosoft Excelの表形式データを対話型に閲覧できるようにするレポート・ライター・ソフト「Crystal Xcelsius」を出荷する。出荷時期は2006年7月14日。

 Crystal Xcelsiusは,Excelで作成した表形式のデータを対象としたレポート作成ソフトである。最大の特徴は成果物にある。動画再生ソフトのMacromedia Flashを使って,対話型に操作可能なレポートを出力する。例えば,インジケータつまみをマウスで動かすことによってグラフの数値を再計算して描画する,といった使い方ができる。つまり,Excelのファイルを,表データとデータの表示機能を一体化したFlashアプリケーションに変換できる。

 使い方は以下の通り。まず,(1)Crystal Xcelsiusを開き,入力するExcelファイルを選択する。(2)Flashの画面をデザインする。表形式データをグラフ化するロジックを決めて,グラフのソフト部品を配置する。(3)Flashのファイルとして出力する。以上である。出力したFlashのファイルには表データが含まれるため,元のExcelファイルは必要なくなる。FlashファイルやFlashファイルを貼り付けたオフィス関連ファイルを配布することで,分かりやすいプレゼンテーションが可能になる。

 スタンドアロンで動作する版は2種類ある。(A)7万4500円(税別)の「Professional」版は,成果物であるレポートをFlashのファイル形式であるSWFファイルとして出力できるほか,Flashを張り付けたPowerPointファイルとPDFファイルを出力できる。(B)2万9000円(税別)の「Standard」版は,成果物の出力形態が,Flashを張り付けたPowerPointファイルに限られる。つまり,SWFファイルそのものやFlashを貼り付けたPDFファイルを得ることはできない。

 (C)成果物がWebサービスからデータを取得できるバージョン「Workgroup」版も用意した。価格は,成果物であるFlashからデータベースに同時接続するユーザー数が25人までで105万円(税別)。スタンドアロン版では成果物にデータが含まれていたが,Workgroupでは,外部からFlashにデータを与えることができる。つまり,Workgroupによって作られたFlashアプリケーションは,Webサービスに接続してデータを取得する機能を持つ。すなわちWorkgroup版は,WebサービスをサーバーとするDBクライアント・アプリケーションの開発ツールと言える。