シトリックス・システムズ・ジャパンは5月23日,Webアプリケーションを最適化するシステム製品「Citrix NetScaler System」を発表した。Webアプリケーションの可用性やパフォーマンスを向上させ,サーバーに与える負荷を軽減するアプライアンス装置である。

 アプリケーションを継続利用させるため,負荷分散,DDoS防御,トラフィックのオーバーフロー防止などの機能を搭載。パフォーマンスを上げる機能としては,TCP接続の最適化やキャッシュ,データ圧縮などがある。またWebアプリケーションを実行するサーバーの負荷を減らすため,SSLの暗号化処理やTCPコネクションの多重化などを実行する。

 NetScaler Systemはシトリックスが昨年買収した米ネットスケーラが販売していた製品で,今回最上位機種となるNetScaler System 12000を追加した。下位機種の7000/9000/10000も継続して販売する。12000の価格は1757万円から。出荷は5月31日。

 「第三者機関がOracle E-business Applicationsのレスポンス時間でパフォーマンスを測定したら,導入前と導入後で15倍の差があった」(柳宇徹マーケティング本部長)。同システムは,米グーグルや米イーベイといったインターネット・サービス大手での採用実績もあるという。

 またシトリックスは同日,Webアプリケーション用のセキュリティ装置「Citrix Application Firewall」も発表した。6月1日に出荷開始で,価格は430万円から。

●記事掲載当初,12000の価格を1450万円からとしていましたが,1757万円からの誤りでした。お詫びして訂正します。(2006/5/23)