楽天は5月18日,コールセンターのオペレーター向けPC,および会議室の共用PCとしてシン・クライアント170台を導入したことを明らかにした。システム管理者がPCの構成をサーバー側で一括管理することで,セキュリティの向上と運用コストの削減を狙っている。

 楽天が導入した方式は「仮想PC方式」と呼ばれるもの。これはサーバー上に複数のクライアントPCを仮想的に構築し,アプリケーション処理はサーバー側で実行する。ユーザーが利用するシン・クライアント端末側では画面表示などを行う。ブレードPCを使う場合と比べ,サーバー側のマシン台数が少なく済むメリットがある。

 NECのシン・クライアント「TC-Station」170台に,仮想PCを構成するためのソフトウエア「VirtualPCCenter」,VirtualPCCenterを搭載するIAサーバ「Express5800/120Rh-2」14台,ストレージ「iStorage S500」2台で構成している。