クラスキャットは,Linuxを使ってインターネット・サーバーを構築するユーザーに向け,迷惑メール(スパム)対策機能を強化したLinux運用管理ソフトの新版「ClassCat Cute Server Manager Enterprise Edition v4.1」を出荷する。出荷時期は2006年第3四半期で,市場推定価格は9万8000円程度である。

 Cute Server Managerは,メール・サーバーなど各種インターネット・サーバー・ソフトの管理に注力した,Linux用のシステム運用管理ソフト。管理対象となるRed Hat Enterprise Linux 4上で稼働する。米Cobalt Networksが開発し現在では米Sun Microsystemsが出荷するインターネット・サーバー・アプライアンス用ソフト「Sun Cobalt」をベースとしている。

 今回出荷する新版では,メール・サーバーのスパム対策機能を強化した。具体的には大きく2つある。(1)メール・ソフトからメール中継の依頼を受けるための専用のSubmission Port(標準で587番)とユーザー認証機構であるSMTP_AUTHを実装した。これにより,メール・ソフトに対して認証をかけられるようになった。(2)メール・サーバーを認証するためのサーバー/ドメイン認証機能として,Sender-IDとDKIMを使えるようにした。

 2006年3月当初,同社はSubmission Portを実装したバージョン4.0を第2四半期に出荷することを発表していた。ところが,サーバー/ドメイン認証の需要が高まっていることを受け,バージョン4.0の出荷を見合わせ,ドメイン認証機能を含んだバージョン4.1を製品企画化した。これにより,出荷時期は当初の予定であった第2四半期から第3四半期へと延びることになる。