Windows Vista Upgrade Advisorでパソコンを診断した結果。ハードディスクの空き容量が不足しているというメッセージが表示された
Windows Vista Upgrade Advisorでパソコンを診断した結果。ハードディスクの空き容量が不足しているというメッセージが表示された
[画像のクリックで拡大表示]
Windows Vista CapableとPremium Readyの仕様。マイクロソフトの公開資料を基に日経パソコン編集部が作成。なおWindows Vistaの特定のエディションに特有の機能(TV視聴/録画など)を利用するには追加のハードウエアが必要
Windows Vista CapableとPremium Readyの仕様。マイクロソフトの公開資料を基に日経パソコン編集部が作成。なおWindows Vistaの特定のエディションに特有の機能(TV視聴/録画など)を利用するには追加のハードウエアが必要
[画像のクリックで拡大表示]

 米マイクロソフトは2006年5月18日(米国時間)、自分のパソコンでWindows Vistaが動作するかどうかをチェックできるツール「Windows Vista Upgrade Advisor」のベータ版を公開した。また同時に、Windows Vistaが動作するパソコンの仕様に関する情報ページ「Get Ready」を開設。新たなユーザーインタフェース「Aero」などWindows Vistaの機能を快適に利用するために必要な「Premium Ready」という仕様の内容を明らかにした。

 Windows Vista Upgrade Advisorは、同社のWebサイトからダウンロードできる。インストール後に起動するとダイアログボックスが表示され、自分がWindows Vistaで利用したい機能にチェックを付ける。すると診断結果が表示される。要件を満たさない場合は、何が不足しているのか詳しい説明も提示する。

 同日公開したPremium Readyは、Windows Vistaを動作させるパソコンの仕様としてマイクロソフトが推奨するもの。Windows Vista対応の仕様としては「Windows Vista Capable」が既に存在し、このロゴが添付されたパソコンは国内でも販売されている。ただWindows Vista Capableは「Windows Vistaが動作する」ことを示すものでしかなく、半透明や3D表示を特徴とするAeroを含め新機能を快適に使えるかどうかについては保証されていなかった。今回は、Aeroに必要なGPUの仕様も公開した。Premium Ready対応パソコンなら、個人用パソコン向けとして主流になると見られる「Windows Vista Home Premium」を始め、「Windows Vista Business」や「Windows Vista Ultimate」などが問題なく動作するといえそうだ。Premium Readyに対応したパソコンは、今後市場に登場する見込み。

 なお現状では、Windows Vista Upgrade Advisorを使用すると、必ずしもPremium Readyの条件を満たしていないパソコンでもVistaにアップグレード可能という結果が表示される。例えばメモリーが512MBのパソコンでも、Aero対応可能という結果になった。