住商情報システムは,米eEye Digital Security(以下,eEye)のセキュリティ管理製品「REM」の日本語版を7月に発売する。5月19日,ITproの取材に対して明らかにした。REMは,同じくeEyeの脆弱性検査ツール「Retina Network Security Scanner(以下,Retina)」を管理するためのソフトウエア。REMを利用すれば,複数のRetinaを一元管理できる。

 Retinaは,ネットワーク上のホスト(マシン)に脆弱性(セキュリティ・ホール)があるかどうかをリモートから検査するツール。日本語版のRetinaは,2005年7月から住商情報システム(当時は住商エレクトロニクス)が国内で販売している(関連記事:米eEyeの脆弱性検査ツールが日本語化されて国内販売)。「2005年10月ごろから問い合わせが増え始め,現在では国内で60社程度がRetinaを導入している」(住商情報システム IT基盤ソリューション事業部 セキュリティソリューション第1部の高橋晶子氏)。

 日本語版Retinaを管理できるREMは2006年4月から住商情報システムが販売しているが,同製品はユーザー・インタフェースなどが英語だった。7月から販売を予定しているのは,それらをすべて日本語化した“完全日本語版”のREMであるという。

 「REMを使えば,複数のRetinaで検査した結果を集計して,リスクの高いサーバーを対策方法とともにリストアップできる。また,複数の管理者が利用することを想定して,検査できるサーバーのアドレス範囲を管理者ごとに設定することなどが可能」(住商情報システムの高橋氏)