セブン&アイ・ホールディングスは2007年春をメドに、SuicaやEdyといった複数の電子マネーに対応した端末を、セブン-イレブン・ジャパンの店舗1万1000店以上に導入する。同時に、同社が独自発行する電子マネー「nanaco(ナナコ)」のサービスを始める。続いて2007年中にも、読み取り端末をイトーヨーカ堂などグループ企業に展開。Suicaなど他社の電子マネーの取り扱いをスタートさせる。

 セブン&アイが導入する電子マネーの読み取り端末は、松下電器産業製。松下製の読み取り端末を、東芝テック製のPOSレジスタに組み込んで導入する。新型の読み取り端末では、nanacoやSuica、Edyのほか、JCBが展開する「QUICPay(クイックペイ)」やNTTドコモの「iD」、UFJニコスの「Smartplus(スマートプラス)」など、後払い方式の非接触型クレジットカードも使えるようにすることを目指す。

 セブンイレブンやイトーヨー堂、デニーズジャパンなどを傘下に持つセブン&アイは、昨年11月にSuicaでもEdyでもない独自の電子マネーを発行することを発表済み。利用金額などに応じてポイントを付与する「ポイント・サービス」と電子マネーを組み合わせたサービス展開を目指している。ポイント管理などのサーバー系システムは、野村総合研究所が開発を担当する。