テレビ会議の老舗、ポリコムジャパンがSkype用スピーカーフォンを7月にも発売する。5月18日から東京・池袋で開催している「ビジュアル・コミュニケーション2006」で参考出品した。同社はこのほかにも昨年末に発売した大規模ユーザー向けの多地点接続装置やブラウザによる管理ソフトなども展示。パートナー各社によるプレゼンテーションも実施している。
Skype用スピーカーフォン「Polycom Communicator」はパソコンにUSBケーブルで接続して用いる(写真1)。「Skype Certified」ロゴ認定済み製品だ。Skypeボタンを備え、それを押すことによりパソコンのSkypeを立ち上げることができる。「当社の音声会議システムSoundStationで培った技術を投入して、クリアな音質でSkypeを利用できる」(同社マーケティング部の青木律子シニアマネージャ)としている。これまでのマイクとスピーカーではエコーなど音声に不満があったSkypeユーザーは検討してみる価値があるだろう。なお、他の電話ソフトでも使えるが、Skypeに合わせてチューニングしてあるため、Skype時ほどの性能を発揮できない可能性があるとしている。価格は2万円以下の予定。
多地点接続装置としては最上位機種「ReadiConvene(レディコンビーン)MGC+100」を展示している(写真2)。ReadiConveneは同社が掲げる「ユニファイド・コラボレイティブ・コミニュケーション(UCC)」を実現する中核機器である。UCCとは、場所、回線、プロトコル、端末などにとらわれずに自由にコミュニケーションが取れるようにするというコンセプトである。ReadiConveneはUCCを実現するために、用途に応じて各種モジュールを追加できるシャーシ構造になっている。モジュールとしてはイーサネット、ISDNやアナログの回線接続のほか、同社の管理アプリケーション・サーバーReadiManager SE200の機能を搭載したモジュールもある。
ブラウザによる管理ソフトとして「WebCommander」の展示、デモを実施。多地点接続装置をエンドユーザーでも手軽に予約できるようにするソフトである。Windows 2000 Server上で稼働し、ユーザーはパソコンのブラウザ上からGUIで操作する。Microsoft Office Outlookのスケジュール機能から会議予約をすることもできる。予約だけでなく会議中に参加者を追加したり、画面レイアウトを変更したりといった操作もできる。画面表示の言語は日本語、英語、中国語をはじめ16カ国語に対応しているため、グローバル企業での利用もスムースといえる。自社ロゴを入れるなどの画面カスタマイズも可能だ。