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 東京・池袋のサンシャイン文化会館で開催中の「ビジュアルコミュニケーション2006」では、沖電気がロボットを使った行動認証システム「VisualCast」の実演をしている。行動認証システムとは、画像処理技術を利用して人やモノを識別し、対象が特定の行動を取った際にその動きを認識するものだ。不審人物の侵入や交通量の監視などに利用されている。

 同システムでは大きさなどにより監視する対象を画面から検出する。対象が「フェンス乗り越え」「制限区域に侵入」など35種類から選んだ条件を満たした場合、画面上に警告を表示し、電子メールや音声で通知する。場所や日時、静止画像はデータベース化される。

 沖電気工業ブロードメディアカンパニーの清水豊明シニアスペシャリストは「2002年のサッカーワールドカップの頃から、防犯や監視目的に警察が導入するようになり市場が一気に広がった」と話す。沖電気の製品は羽田空港の第2ターミナルや京浜急行本社ビルなどに導入されている。

 さらに今回は、今年5月17日に発表した沖電気の「H.264 CODEC」を利用した商用IP網上での映像配信の実験も紹介。同社ではHD(High Definition)品質の映像をIPv4およびIPv6で伝送する実験を通じて、商用IP網でも映像配信が可能であることを強調した。