NTT東日本コンシューマ事業本部ブロードバンドサービス部の赤間長浩氏
NTT東日本コンシューマ事業本部ブロードバンドサービス部の赤間長浩氏
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 「ひかり電話はFTTH(fiber to the home)サービスのけん引役。積極販売を続けるのはもちろん,今後さまざまな機能を追加していく」−−。「IPテレフォニー&ケータイ ソリューション2006」(IPTK)のソリューション・トラックでは,NTT東日本コンシューマ事業本部ブロードバンドサービス部の赤間長浩・IPコミュニケーションサービス開発部門長がIP電話サービス「ひかり電話」の戦略について講演。会場には250人以上がつめかけ,NTT東が描く“次世代のIP電話サービスの姿”に聞き入っていた。

 赤間部長はまずひかり電話の特徴を解説した上で,今後のサービス強化戦略を次々に披露。「FMC」(固定電話と携帯電話の融合)や「インターネット連携サービス」,「高品質通話サービス」などのサービス・イメージを明らかにした。FMCではFOMAと無線LANのデュアル・モード端末「N900iL」を引き合いに,端末1台・1番号で固定電話も携帯電話も利用できる点をメリットとして強調。「今後は携帯電話網もIP化が進み,当社が構築するIP電話網との親和性が高まっていく」と語った。

 またインターネット連携サービスでは,(1)留守番電話のメッセージをひかり電話のネットワーク上に蓄積し,外出先からインターネット経由で音声ファイルとして取得,(2)あらかじめ登録した複数のユーザーに,音声メッセージを一斉配信,といった内容を展開。高品質通話サービスについては法人向けのメニューとして,近く100組程度の企業を募りモニター試験を実施したいと述べた。