ボーダフォンが発表した新機種のベースになる端末。左がE60で右がE61。
ボーダフォンが発表した新機種のベースになる端末。左がE60で右がE61。
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 ボーダフォンは5月18日,無線LANを搭載したビジネス向けスマートフォン2機種を今秋以降に発売すると発表した。この端末は,フィンランドのノキアと共同開発する。

 新機種は,ノキアが欧州やアジアで発売済みの「Nokia E60」と「Nokia E61」がベースとなる(写真)。写真のように,キーボードと液晶ディスプレイのサイズ,形状が両機種で大きく異なる。E60は一般的なストレート型ハンドセットで,NTTドコモの「N900iL」やKDDIが開発中の「E02SA」に対抗する位置付けと見られる。一方のE61は,フルキーボードと大型の液晶ディスプレイを搭載。ウィルコムの「W-ZERO3」との競合が予想される。

 形状以外のスペックは両機種ほぼ共通。OSは英シンビアンの「Symbian OS 9.1(S60 V3.0)」を搭載し,無線LAN機能はIEEE 802.11gに対応している。VoIP(voice over IP)にも対応しており,オフィス内ではIP-PBXの子機として利用できる。カメラは両機種とも非搭載。

 同社の法人営業部門やシステム・インテグレータ経由の販売を想定している。販売店(現行のボーダフォンショップ)に置くかどうかは検討中だ。販売価格や新端末に対応した料金メニューを新設するかどうかなどは未定としている。