調査会社のノークリサーチは5月17日,インテル製プロセサを使用したIA(Intel Architecture)サーバーの2005年度(2005年4月から2006年3月)における国内出荷実績の調査結果を発表した。出荷台数は51万9900台,前年度比17.1%増で,3期連続の2桁成長となった。一方,出荷金額は2911億円で,前年度比は4.8%増にとどまる。平均単価の下落傾向は続いているが,ここ数年の推移からは「下げ止まりの傾向が見られる」(ノークリサーチ)としている。

 メーカー別の台数シェアは,NECが23.6%でトップを維持。デルの21.7%,日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の19.4%がこれに続く。4位の富士通(14.7%),5位の日本IBM(12.4%)は前年度に比べてシェアを落としており,上位3社の「3強時代に突入した感がある」(ノークリサーチ)。金額シェアはトップのNECが25.3%,2位のデルが17.5%,3位の日本HPが17.3%で,デルと日本HPは低価格サーバーを中心にシェアを伸ばしている。

 2006年度のIAサーバー国内市場については,出荷台数が前年度比10.2%増の57万3000台になると予想。2桁成長が続く理由としては,「景気回復による投資意欲の増加」などを挙げている。

 調査結果は,IAサーバーの主要メーカーに対する直接取材とノークリサーチの分析に基づく。取材対象のメーカーは,電子情報技術産業協会(JEITA)が実施している市場調査への参加メーカーと未参加の主要メーカー。