●写真1 NetCSビジュアルクライアント

●写真2 NetCSを使った金融機関の窓口業務支援システム「FABIUS/W」

 5月19日まで東京・池袋で開催中の「IPテレフォニー&ケータイソリューション2006」で、日立製作所と日立ハイブリッドネットワークは、セキュリティPC「FLORA Seシリーズ」でテレビ会議を利用できる新製品「NetCSビジュアルクライアント」(写真1)を参考出展している。同製品の出荷開始時期は、今秋を予定する。

 セキュリティPCはハードディスクを持たないシン・クライアント。FLORA Seシリーズだけでは映像と音声を同時に利用することはできなかったが、NetCSと連携させることで可能にした。複数の人と多地点間でTV会議ができるの。TV会議で必要とされるドキュメント共有やホワイト・ボード機能、チャット機能なども備える。すべてサーバーを経由するため、情報漏えい対策にもなる。日立製作所が導入しているようなフリーアドレス環境のでは、「社員がどこにいても会議ができるメリットは大きい」(日立製作所 ネットワークソリューション事業部事業企画本部の岡真弓主任)。

 このほか、NetCSを使った金融機関の窓口業務支援システム「FABIUS/W」(写真2)も参考出展している。窓口に来た顧客が直接、FABIUS/Wを操作し、住宅ローンの手続きや投資信託の申し込みをする際、分からなくなった時点で、テレビ会議システムを使い遠隔地にいる金融商品の専門家と話ができるようにする。顧客が操作している画面を専門家のPCに表示し、専門家が説明しやすくする。出荷予定は今秋。