NECは5月17日、通称「日本版SOX法」に対応した内部統制支援ソフトウエアを発表した。同社はこれまでにも「内部統制強化ソリューション」という名称で、内部統制を実現するためのコンサルティング・サービスやソフト製品を、目的別に分類して提供してきた。今回は同ソリューションの提供メニューに「内部統制構築支援ソフトウェア」という分類を新たに追加するほか、従来からある「業務処理統制支援ソフトウェア」と「IT全般統制支援ソフトウェア」に分類されるソフト製品を強化した。

 内部統制構築支援ソフトウェアでは、サン・プラニング・システムズの業務プロセス可視化ツール「iGrafx FlowCharter 2006 SOX+」と、文書を集中管理する「StarOffice21/AuditManager」を新たに提供する。iGrafx FlowCharter 2006 SOX+とStarOffice21/AuditManagerを組み合わせて利用することで、作成文書をキャビネット機能で管理できるほか、内部統制の運用状況の進捗管理なども可能だ。iGrafx FlowCharter 2006 SOX+の価格は11万5500円からで出荷開始は5月17日。StarOffice21/AuditManagerの価格は525万円からで出荷開始は9月の予定。

 業務処理統制支援ソフトウェアではユーザー認証やアクセス管理を実現する「EnterpriseDirectoryServer」「WebSAM SECUREMASTER」や、コンテンツ管理やワークフロー管理機能を提供する「StarOffice21」、ログの収集・分析を実施する「WebSAM LogCollector」のセットを追加した。セット製品では、分散されている各種のID情報やアクセス履歴の統合管理などが可能。セット製品の価格は315万円から、出荷開始は7月の予定。

 IT全般統制支援ソフトウェアでは、ジョブ管理ソフト「WebSAM JobCenter」、IT資産管理ソフト「WebSAM AssetSuite」それぞれに、内部統制監査を考慮した4つの管理項目(開発管理、運用管理、セキュリティ管理、証跡管理)への対応などを強化した。価格はWebSAM JobCenterが34万6500円から。WebSAM AssetSuiteが26万2500円から。出荷開始はいずれも6月の予定。