パナソニック ネットワークサービシズは2006年5月17日、インターネットプロバイダーサービス「hi-ho」のメールサービスに「Sender Policy Framework(SPF)」を利用した送信ドメイン認証を導入すると発表した。

 SPFは送信元のメールアドレスに使われているドメイン名をチェックして送信者の偽装を防止する技術。送信元のメール送信サーバーのIPアドレスをDNSに登録しておき、それを受信サーバーが認証の際に利用する。DNSに登録されている正規のIPアドレスと、実際に送信してきたメールサーバーのIPアドレスが一致すれば受信される仕組み。

 hi-hoがメール送信サーバーのドメイン名とIPアドレスを公開することで、hi-ho以外のSPF対応プロバイダーは、hi-hoドメインから送られてきたメールが正規のhi-hoユーザーから送られてきているか確認できるようになる。
 ただし、hi-ho自体は受信サーバー側での認証には対応しない。hi-hoユーザーにとっては、SPF対応プロバイダーから受け取ったメールが送信元を詐称していないかチェックできず、現実的なメリットはない。hi-hoには受信側での対応が求められる。この点に関してパナソニック ネットワークサービシズは「予定はしているが、具体的な日程は決まっていない。まずは送信での対応を行い、各社の対応状況なども見ながら検討していきたい」としている。

 hi-hoは今後も迷惑メール対策を強化する。例えば、既に携帯電話向けのメールに対してのみ実施しているポート25番ブロックを全面的に導入することも視野に入れているという。ポート25番ブロックは外部サーバーからのメール送信をしゃ断する技術。この技術により、hi-hoのサーバーから大量に迷惑メールが送信されるのを防ぐことができる。