複数の公衆無線LANサービスを統合して利用可能にする「WirelessGate」を提供するトリプレットゲートは2006年5月16日、料金プランを刷新すると発表した。日数と月単位の使い放題サービスに料金体系を変更する。ユーザーは接続料を気にせず利用できるようになる。

 WirelessGateは複数の公衆無線LANサービスを1つのアカウントで利用できるサービス。利用できる公衆無線LANサービスは日本テレコムの「BBモバイルポイント」、NTT系事業者が展開する「エキLANスポット」、ライブドアの「livedoor Wireless」など。各プロバイダーなどとの契約をしなくても、WirelessGateに登録するだけでこれら複数のサービスが利用できるようになる。

 例えば、公衆無線LANを利用したいと思った場合、自分が登録しているサービスのアクセスポイントを探さなくてはいけない。複数のサービスを利用しようと思うと、複数のサービスに登録する必要がある。一方、WirelessGateは複数のサービスを統合することで、1人のユーザーが1つのアカウントでより多くのサービスを横断して利用できるようにしている。

 ただ、WirelessGateでは料金制度が時間単位での従量課金制でのみの提供だったため、月に1度1~2時間程度の利用であれば安いが、それ以上利用すると料金が高くつく場合があった。また、時間単位での従量課金制ではそれぞれのサービスごとで課金が発生していた。そのため、例えば1日のうちにBBモバイルポイント(利用料金は2時間で315円)を1時間、livedoor Wireless(利用料金は2時間で315円)を30分利用した場合でも315円+315円=630円となり、割高になってしまう。

 「ユーザーからも料金を気にせず利用したいという声があった」(トリプレットゲート)という。そのため、時間単位での従量課金制は廃止して使い放題のプランに絞った。

 新料金制度では「使い放題プラン」と「課金プラン」を用意する。「使い放題プラン」は3カ月、6カ月、12カ月単位で料金設定をする。それぞれ7875円、1万3230円、2万2680円。決済方法はコンビニ決済のみ。支払い後にIDとパスワードが発行され、サービスを利用できるようになる。サービス開始は5月16日。

 「課金プラン」は月額210円、1日当たりの利用料金が299円のプラン。月額基本料金以外に利用した日数分だけ支払いをする方法で、1日中、どの事業者で何度ログインしても追加料金はかからない。決済方法はクレジットカード決済のみ。課金プランは既に5月1日からサービスを開始している。