Seasar Conference講演会場
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Seasar Conferenceの展示会場
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チーフコミッタのひがやすを氏
チーフコミッタのひがやすを氏
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 「SeasarはJavaだけじゃない。これからはPHPと.NETもプッシュします」(Sesarファウンデーション 理事 羽生章洋氏)---NPO法人 Sesarファウンデーションは5月14日,初のイベントとなる「Seasar Conference 2006 Spring」を開催した。Sesarファウンデーションは,オープンソースのフレームワークSesar2などを開発,配布している特定非営利活動法人。この日は約400人が参加した。

 Sesar2はDI(Dependency Injection)コンテナと呼ばれるフレームワーク。すでに100近い実システムに採用されているという。チーフコミッタのひがやすを氏は,実装されたばかりの新機能,再起動することなくコードを追加,変更できる「ホット・デプロイ」を実演した。また間もなく米国で開催されるJavaOneで5月17日(現地時間)行う予定の講演の内容について紹介した。

 また代表理事の栗原 傑享氏は,NTTイントラマートのフレームワークにSeasar2が採用されたことなどを紹介(関連記事),Sesarファウンデーションとして企業などとの連携を強化していく方針を説明した。

 Sesar2はもともとJavaで開発されているが,コミュニティによりPHPへの移植「S2Container.PHP5」や「S2Dao.PHP5」,「Maple.PHP」,.NET上への移植「S2Container.NET」なども開発されている。カンファレンスや展示ブースではこれらの開発者が自らデモや解説を行った。

 Seasarはこのように,その上で,あるいはその機能を拡張する数十のソフトウエアがコミュニティにより開発されている(Seasar公式サイトのプロダクト一覧)。この日は大谷晋平氏がJSF(JavaServer Faces)実装「Teeda」について講演。Ajax機能などについて解説した。Webブラウザだけでデータベースのテーブルやフォームを作成できる開発ツール「Tuigwaa」について,コミッタの西岡悠平氏や染田貴志氏が解説した。Tuigwaaは独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の2005年度未踏ソフトウェア創造事業に採択されている。このほか,PostgreSQLやMySQLなどのデータベースに関する講演など多くの講演が行われた。