サッポロビールは2008年に、グループウエアのノーツの利用を完全に止める。サッポロビールと持ち株会社で、段階的にノーツを、別システムに切り替える。対象社員は約3000人になる。

 その第一弾として、今年2月にノーツのメール機能をExchange Serverに移管した。同時に、掲示板や文書管理機能の一部を「SharePoint Portal Server(SPS) 2003」を使った社内ポータル・サイトに移行した。今後ノーツ上のコンテンツを継続的に社内ポータルに移行する。ブログの社内活用なども検討するという。ノーツで作りこんだワークフロー・システムや、受注システムといった業務システムは2年間をかけて撤廃を進める。

 同社は、2004年5月前後からノーツの移行検討を開始、2005年5月に正式にプロジェクト化した。メールや掲示板、文書管理などの移行に本誌推定で約3億円を投じた模様だ。これには、Active Directoryの構築費用、SPSによるポータル構築、Exchange Serverの導入費用、Microsoft Officeのバージョンアップ費用などを含む。このうち、Exchangeの導入費用は約5000万円程度、ポータル構築費用は6000~7000万円程度とみられる。