防衛庁は5月12日,陸上自衛隊の地対艦誘導ミサイルに関する隊員教育用の資料がインターネット上に流出していることを認めた。防衛庁では,5月1日にファイル共有ソフト「Share」による情報流出を確認したという。

 防衛庁によると,流出した地対艦誘導ミサイルの資料は,2002年に死亡した自衛官が所有していたパソコンに保存されていた。遺族がShareを利用し,暴露ウイルスに感染したことで,情報流出が発生したと見られる。防衛庁では「流出した資料の中に機密事項が含まれているかどうかは,現在確認中」としている。

 Shareは現在ユーザー数を増やしているファイル共有ソフト。ユーザー数は「まだ10万人はいないだろう」(情報セキュリティ専門家の杉浦隆幸ネットエージェント社長)というが,Winnyに代わるソフトとして認知度が高まりつつある。Shareの利用者を狙った暴露ウイルスも急増が予想されている。