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■ 電源を切っていても何か期待させたい---Wiiをインターネットに接続してどのような用途に使いますか岩田氏:ひとつ具体的な例をお話ししましょう。Wiiが24時間動作可能なモードでインターネットに接続されているとする。これを使えば,夜中のうちに任天堂が各家庭のWiiに向かって「今月のニンテンドーDSの試遊ソフト」をプッシュ型で送りつけたりできる。ユーザーは翌朝起きると,WiiのLEDランプがピカピカと光っていて,任天堂から何か届いているのを見つける。そして自分のニンテンドーDSを持ってきて,Wiiを経由して試遊ソフトをダウンロードするといった使い方を想定している。 これはもちろんお店ではすでにできることだが,これが家の中でできたらうれしいと思う。「自分で取りに行け」と言われるより,プッシュ配信されて家の中に送り届けられることに,ものすごく大きな価値がある。 私は,「電源が切れているときでもテレビ・ゲームは何かできないだろうか」という長年の夢を抱いていた。他社さんは,新しい半導体技術を使ってより高いクロック周波数で,より高性能な処理ができるという方向でゲーム機を開発している。私は逆に,より進んだ技術を使えば消費電力を下げられると考える。消費電力を下げられれば,すごく少ない電力で,ファンも回らずに静かなままEthrenetにつなぐことができる。例えば通常のゲーム動作時では,Wiiの消費電力は50W弱であり,空冷ファンが回っている。それが24時間駆動モードである「Wii Connect 24」では5W程度の消費電力となり,ファンの駆動が不要になる。 ---毎日,ゲーム機に接していてほしいということですね。 岩田氏:大作ゲームが出たら集中的にゲームをやり,それが終わると何カ月間も遊ばなくなる使い方も増えているようだが,WiiではニンテンドーDSのように,とにかく毎日電源を入れてもらいたい。そのためには毎日新しくならないとまずいよねと。だからこそ夜中に何かが変わるような仕組み作りが必要と考えた。夜中にネットワークとつながり続けるということも,半導体技術の一つの生かし方と考える。 我々は技術を全然否定していない。任天堂は技術否定論者と捉えられがちだが,全然そんなことはない。新しい技術の生かし方には,いろんな方向があるということだ。F1カーを目指す人がいれば,ハイブリッド車を目指す人もいる。決して競争じゃない。ただ,どちらの方向がお客様の数を増やすのに有効なのかを考え抜いた結果である。 ---CPUの動作周波数を教えて下さい。 岩田氏:ユーザーにとって,動作周波数の数字には意味がありませんから。
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