写真1 HSDPAに対応した「N902iX」
写真1 HSDPAに対応した「N902iX」
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写真2 NTTドコモ プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部 コンシューマサービス企画担当部長の前田義晃氏
写真2 NTTドコモ プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部 コンシューマサービス企画担当部長の前田義晃氏
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 NTTドコモは5月11日,第3世代携帯電話「FOMA」の新モデル10機種を発表した。下りデータ通信速度が現状のFOMAの約10倍となるHSDPA(high speed downlink packet access)対応機種や,着うたフルに対応した機種,防水仕様モデルなどを用意。夏に向けて順次出荷する。

 目玉は,国内初登場となるHSDPA対応機だ。携帯電話型の「N902iX」(写真1)とPCカード型の「M2501」の2機種をラインアップし,FOMAの「HIGH-SPEEDモデル」として販売する。

 HSDPAの開始は2006年夏ごろの予定。HSDPA向けの特別な料金プランは用意せず,端末を購入したユーザーは,現行のFOMAの契約プランのまま,下り方向のデータ通信速度が最大3.6Mビット/秒のサービスを利用できるようになる。「まずは東京23区からHSDPA対応エリアを展開し,2006年度末までに人口カバー率70%の達成を目指す」(プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部 コンシューマサービス企画担当部長の前田義晃氏,写真2)。なおHSDPA対応エリア以外では,通常のFOMAと同じ通信速度で利用できる。

 HSDPAの導入に併せて,音楽配信サービス「ミュージックチャンネル」も開始する。ラジオ局やレコード会社などが用意する最長1時間程度の音楽番組を,深夜に端末に自動配信する仕組み。ファイル・サイズは最大で25Mバイトになるという。ミュージックチャンネルは端末の発売と同時に開始する。ただし,利用できるのはHSDPA対応端末からだけ。利用料金は現在のところ未定。