「Internet SagiWall」の警告画面の例
「Internet SagiWall」の警告画面の例
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 セキュリティ・ソフト・ベンダーのセキュアブレインは5月11日、コンシューマ向けに、ワンクリック詐欺やフィッシング詐欺などを狙ったWebサイトへのアクセスを止めるソフト「Internet SagiWall」を発表した。出荷開始は7月7日を予定している。

 Internet SagiWallの特徴は、WebサイトのURLやIPアドレス、サイト内で使われている単語、Javaスクリプトの動き、などを総合的に判断して詐欺サイトかどうか判断する点。従来のセキュリティ対策ソフトでは、既知の詐欺サイトのURLやIPアドレスをブラックリストとして保持し、比較することでアクセスを止めていた。

 しかし、「詐欺サイトは寿命が短く、平均5日前後でIPアドレスやURLが変わる」(星澤裕二プリンシパルセキュリティアナリスト)。そのため、「詐欺サイトのURLやIPアドレスを集めたブラックリストと比較するだけでは、できたばかりの詐欺サイトへ対応できなかった」(取締役の田島久行テクニカルディレクター)という。

 そこでInternet SagiWallでは、保持しているブラックリストに載っていないアクセス先でも、Webサイトの内容を分析して詐欺サイトと判断したら警告画面を表示させ、警告音を鳴らす(写真)。また、新たな詐欺の手口に対応するため、分析エンジンの自動アップデート機能も備える。

 対応OSおよびブラウザはWindowsとInternet Explorer 6以上。価格は2980円を予定している。当面はダウンロード販売のみとし、「これからNECや富士通などの大手パソコン・メーカーに、プリインストールしてもらえるように働きかけていく」(成田昭彦代表取締役兼CEO)という。初年度で2万5000本の出荷を目指す。