図1 ゲームの展示会E3が開幕
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図2 遊べるソフトがそろったことをアピールするSCEのブース
図2 遊べるソフトがそろったことをアピールするSCEのブース
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図3 リモコンをふって操作する任天堂の「Wii」
図3 リモコンをふって操作する任天堂の「Wii」
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図4 Xbox 360につなぐHD DVDプレーヤ
図4 Xbox 360につなぐHD DVDプレーヤ
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 ゲーム関連のイベント「E3(Electronic Entertainment Expo)」が米国ロサンゼルスで開幕した(図1)。今年で12回目を迎えるこのイベントには80カ国から400社が参加、1000本以上の新しいゲーム・タイトルが発表された。ソニー・コンピュータエンタテインメントの「プレイステーション 3(PS3)」(関連記事1)や任天堂の「Wii」(関連記事2)など、次世代機のお披露目の場になったことで、例年をしのぐ盛り上がりをみせた。

 ソニー・コンピュータエンタテインメントは会場に、PS3の試遊機を約60台設置し、来場者にPS3用ゲーム・ソフトを操作させた(図2)。試遊機は、実際のPS3の筐体に収まっているわけではなく、開発ツールそのものである。製品のモックアップはあったものの、動作可能な実機は見当たらなかった。開発ツール・ベースの試遊機で操作が可能だったソフトウエアは十数種類だった。それ以外のソフトウエアについては、会場中央の大型スクリーンに、開発中のデモ映像を表示するのにとどまった。

 任天堂は、会場内の特設エリアにWiiの本体およびリモコンを数十台、持ち込んだ。そこに入場するのに2時間以上も待たなければならないほど長蛇の列ができていた。コントローラを上下左右に動かすことでゲーム内のキャラクターを操作するという新しいユーザー・インタフェースに対する来場者の期待の高さがうかがえる。来場者は、「テニス」や「はえたたき」など、リモコンを振り回しながら新しいタイプのゲームに興じていた(図3)。

 米Microsoft社は、既に2005年から新型ゲーム機「Xbox 360」を発売済みであることから、ハードウエア面では目新しい展示がなかった。Xbox用HD DVDプレーヤのモックアップ(関連記事3)が展示されていたが(図4)、動作はしていなかった。日本でこそ市場シェアの低いXboxだが、米国では順調に販売実績を伸ばしている。Microsoft社は今年末までに1000万台を出荷予定とする。こうした米国での好調ぶりを象徴するかのように、会場には多くの来場者がつめかけていた。