ウインズコミュニケーションズは,メールを大量に定期配信する業務に向けて,メール送信サーバーのハウジング・サービスの新版「B.E.A.M Ver.3」を2006年5月9日に提供開始した。特徴は,複数のIPアドレスを切り替えることで大量のメール配信を実現する点にある。利用料金は月額制。IPアドレス6個の最小構成で,初期費用が98万円,月額10万円。

 B.E.A.Mは,メールを効率よく大量に送信することに特化したメール・サーバーのハウジング・サービス。メール送信のASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)として利用できる。最大の特徴は,1台のメール・サーバー機に対して複数のIPアドレスを割り当て,IPアドレスを切り替えてメールを配信する点にある。これにより,IPアドレスごとにネットワーク帯域やメール配信数を制限している相手先メール・サーバーへも効率よくメールを出せる。

 新版では,パソコン向けの一部のフリー・メール・アドレスなど,届きにくいあて先アドレスをまとめて1個のIPアドレスに割り当てて配信する機能が付いた。届きにくいあて先アドレスを隔離することで,IPアドレスの稼働率を高めることができ,比較的届きやすいあて先アドレスに対する配信効率が高まる。また,GUIを用いて配送履歴や送信キューの状況を閲覧できるようにもなった。