PFUは5月9日、内部統制の確立に向けた内部監査を支援するソフト「OnBase 内部監査マネージャ」の販売を開始した。2009年3月期決算からの適用が見込まれている通称「日本版SOX法(企業改革法)」の施行をにらみ、監査対象となる文書の一元管理や関連文書の表示、監査結果の記録管理などをブラウザから実施できるようにする。価格はオープンだが、実勢価格は900万円程度からになる見込みだ。

 OnBaseシリーズは、米ハイランド・ソフトウエアの製品。PFUは2004年10月から同シリーズの文書管理ソフトを扱っており、今回発売した内部監査マネージャは、OnBaseのコンテンツ管理機能に、内部監査を支援する機能を追加したものだ。

 内部監査マネージャは、監査の対象となる業務記述書や業務マニュアル、購入依頼書や注文書といった業務文書を、RCM(リスク・コントロール・マトリックス)のリスクやコントロール(統制)と関連づけて管理する。RCMは業務プロセスに関連するリスクの評価や対応方法を記述したドキュメントで、SOX法対策における文書化で作成するものだ。

 同製品では、監査対象の文書をサーバーに取り込む際に、文書中の言葉を自動でキーワードとして抽出したり、利用者が任意にキーワードを登録できる。そのキーワードを利用して関連する文書を呼び出し、文書化の証跡などを確認できるようにしている。いつ、誰が文書を閲覧・変更したかといった履歴も保存できるほか、実施した監査の結果を記録し、レポートとしてExcelの表に出力することも可能だ。

 内部監査マネージャの対応OSは、サーバーがWindows Server 2003、クライアントがWindows XP。サーバーには文書などのコンテンツ管理や検索、監査フローの管理に利用するデータベースとして、SQL Server 2000もしくはOracle 9i以降が必要になる。